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知ってる言葉しか話せないから、同じ言葉で話すひとを好きになるんでしょ

言葉をあたえてくれる人に懐くだろう、それが同じ意味であればあるほど。

 

関越道から私の生まれた町が小さく見えて涙がこぼれて興奮した

お花の絵が描かれた銀色の給水塔がひかってた。

ここを離れたのが17年も昔の出来事だなんて。あのとき膝の傷を縫っていて、小指の骨を折っていたっけ

みんなどこにいったの。油ねんどで作った病気のこどものヘビを一緒に看病していた友だちに会いたくてたまらない あの時の2人と。4人で。

向かいあった私たちはなんの話をするんだろう

 

空っ風のびゅーびゅーふくあの長い土手

あなたにとっての公園 あなたにとっては雪景色? 私にとっては

リアルだったの ここが

だから涙が出るの みんないなくなってもみんな壊されても同じ意味を歌ってくれた歌

 

アルバムみたいに すべてが 肌寒いやすみの日の 窓から差し込んだ光に照らされて毛布にくるまれてるね

また今度会いに行く 手紙でも話したけどね

私は今は家の近くの小さな川に石鹸や猫や写真や日記をぽいぽい投げてみてるの

今はこの 流れのない黒い川のそばがわたしの町だよん しばらくはここにいるつもり

でも

小指はまだ曲がってるし、膝には消えない白い傷があるのよ

 

 

 

 

 

milk

ミルクがつめたい

もう何つきもあらってない動物柄のブランケットくるまれて眠りにつく。ほかのどうぶつ。みたことないけど知っていた。このいいにおい、むかしあなたがちいさいころ使っていた大事なブランケット。小さい脳でがんばって、前世の記憶おもいだす。ならべて、みつめて、えらんで、みつめる。わたしの記憶のしかた。

木と雲のかげおちて、風の強く吹く若草の草原を想像する。みたことないけど知っていた。

あなた、目が合う、きれいな手が耳のうらをくすぐる。本をひらいてすみずみをしらべてる。

繰り返し繰り返しみる、しらべる、話す、うごかす。あなたの記憶の技法

 

なつ あつくて

わざと無視をつづけてる

言葉をはなさない私と対峙して。たいようが燃えて私たちの皮ふを焼いているなかで

そのとき自分がどうなるか。みつめて。繰り返してごらん

 

きっと話しかけてくれるでしょう

 

ねこになったら余計なこと考えなくていいのにな骨もきっとちいさくてきれいで。

ブランケットをくれてあなたにくすぐられて

名前をくれて。ずっとおぼえててもらえるのに

 

 

 

 

 

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消毒の匂いに時計の音で思い出した むかし行ってた病院の時計 正時になるとちいさな扉があいてにぎやかなメロディ 動物と妖精のパーティがはじまる
あんなふうに呪いを跳ね除けるつよい力がほしい
私は
指から血が出ただけで弱気になったり毎日家を出るとき もうここへ帰って来れなくなったらどうしようと思う
それから、なかなか髪を切る覚悟ができないから

メモ

人は何に泣くのでしょう。

だって、こんなはずじゃなかったから。って時だと思う。怖くて泣く時も不安で泣く時も嬉しくて泣く時も痛い時も。びっくりしたんだ、さっきまでと変わった こんなはずじゃなかった。

私はなんでこんなに話すのが下手なんだろう自分のことを話すのがどうして怖いのか。頭の中だったらいくらだって言葉が溢れてるのに。

話そうとすれば順番がぐちゃぐちゃになる。何も伝わってほしいように伝わらなくてつらい。怖い話も面白い話も真剣な話も話そうとすると順序がめちゃくちゃになって、1番言わなくて良いことが先に出てきたり。それを誤魔化そうとしてひどくなる。涙もでる。

人の言いたいことはよくわかるのに。いや勝手に思ってるだけかも。もう自信ない

 

目の前の相手の、私の話を聞いてくれようとしてる顔が怖い。耳を澄ましてくれる沈黙も。心から仲良しの友達でも優しいのわかってる人でもこわい、注目が苦手なのかな?そうなのかも、そうだとしたらなんか…内気なガキすぎる笑 実際声が小さいらしいし

もう大人やのにいつまでゴニョゴニョモジモジし続けるんだろ。昔よりマシだと思ってるけど。いずれ言いたいこと言えなくてほんとにもっと大事なことも間違えるんじゃないかって思う。というか既にあったかも。別に自分のこと会話がまったくできない人じゃないと思う、普通に友達と話すの好きだし。。なんかただ自分の意見がうまくでなくて本当に下手なんだと思ってる、練習した方がいい?ビビり?もっと本読んだ方がいいかな、こんな歳なってもこんなことで悩んでてやばいかな?、、、てかやっぱ私って2人いて。言い訳じゃないよ、こっちの私はもう泣きたくないの。それに、喧嘩したくない。

空想が上手でいつも理想があるから、現実と乖離していく自分を責めて泣く。それを悲しく思う。頭の中の世界は、それは私の何より大事なものなはずだったのに。私だけは否定してはいけないものだったのに

あなたが

私の魂を認めてくれないと、剥離した身体を拾い集める作業をしなきゃいけない。涙がポロポロ止まらなかった。こんなはずじゃなかったから。血も流れた

 

じゃあ私から私へのアドバイス、、もっとよく見て。でも立ち止まらないで。少し周りを見渡していって

メモしてね

 

 

春

日々が過ぎ去り風になり川面をなでる光のまばゆさに何度も目をこすって真っ赤
春だからいろんな植物に新しい芽が伸びてきれい そのみずみずしさを時々傷つけたくなったりして
人間の不健康さったら悲しくなる
そんなことで心ぼそくなって横見たらいつのまにか水色のジャンパー着たかわいい子どもがわたしの手を繋いでくれてる おとなだからとか言って強がったりお酒飲んでうかれてたら見失って一緒に迷子になってしまいそう 私が、私が守ってあげなきゃいけないよ 私があなたの味方なんだ

ねえ私が私のことを見過ごすとき
心にうまれる小さな貝殻のなかにある真珠を取ってきてくれる?お願いします 見てみたいの
でも、自分じゃ取れないの。
春は
うれしいことばっかりよ 同じくらいの淋しさの上にね

2月

大事なもの遠くの出先で落としてしまったことを手紙に書くと季節の変わり目がくるわ
思い出して泣くの誤魔化して目を擦った
春の気配。空気に靄がかってくしゃみが止まらなくなる、春はうれしいのに悲しいことばかり思い出す。
頭のなかも変なふう、赤ちゃんが私のこと見つめたり。恋人が手をつないだりして。遊んでるの。そのうち連絡取れなくなりそうな友だちとか。大好きだった人が並んでいて順番に握手してくれて。ブロックでできたお城があったり、パステルピンクの飛行機が飛んでいたり!ピストルとか。私の 不幸を知らせる紙が一まい、落ちていたりさ。

世の中のだいたいの仕事は。選んで並べてつくって整理して片付けて その繰り返しなんだ。そんなこともうまくできないことが多かったとおもう。
怒られたのに怒られたことに傷ついたってことを覚えてるだけで、自分が何したか覚えてないの。なんて嫌なやつ
そういう自分の悪いところ。引っ越しと共に、反省して並べて整理して片付けの最中 やっぱりやめたいことばっかりで自分はできているとしか思えなくてどうして何年経ってもなおせないのか未だわからなくて泣きそうだった。
そんなんなのに退職のお祝いいっぱいもらった。みんなが優しいと、もっと泣きそうだった。
たくさん迷惑かけましたと、みんなに無理しないで怪我をしないでどうか元気に過ごしてっていっぱい言った。

1月

あたたかい部屋にいると忘れてしまう
外のことを。すべて。どうやって歩くのかとか自分の身体の重さが外でどう働くとか。
気づかないうちにいつも手に切り傷があって血が滲んでいる 血が皺に沿って滲むのを見るといつも小さな川だっておもう じっとしてればそのうちそこに立っていて、真っ赤な川に指をいれる。すごく速く過ぎ去る電車が空気を揺らして決壊したダムの瓦礫の砂埃のなかあなたはそこに1人きりだよ 
現実じゃどうしようもないことだから
現実じゃないって思うことにしてやり過ごす 
あたたかい部屋きれいな言葉やわらかい声しずむ空気
それで、そこで私でいれるの?