Friday

何度眠っても、同じ夢を見て絶望する 電車から受信するテレパシー 犬猫子ども 私たち 誰が言ったの 灰色の脳みその何が悪いの静かな夜は怖いから薄くラジオかけてるのに苦手な洋楽が流れてくる、いつこの世界で安心して眠れるわけ?白い花がトリガーになって…

mumble

小さいころより太陽が遠くなった感じがする 生まれた土地へ帰りたい 大きな川の広く長い土手でからっ風とつよく頼もしい夕陽を浴びていた。 思い出せば何もかも満たされていたような気がしてならないからよく昔の話をしては戻らない時間を恨んで… 私はあなた…

grape candy

花だったら何色になりたいの ぶどう味の飴なめたとき口の中の水分がとられるように渋くなってしまう感じ 私にもここでやることがある、やることがあるんだと思う 喉が渇く 1人で泣くからだよ 飴だったらぶどう味 天気だったら雨がいい 花だったら、何色にな…

ずっとずっと話していたい 朝になるまで夜になるまであなたがずっと話しているのを聞いて呼吸を続けていたい 薄いピンク色のリボン 私に似合わないから解いてしまった。1000回死にたいと思っても1000回ちゃんと気持ちを持ち直してきたから。きれいな色は似合…

dolphin

どうしてどうして?って、安心したくて、質問をしているの?子どもの話 もしかして大人になってもみんな、、、大人の方がずっと? 眠っている間、世界がどうなってるのかわからないから眠るのが好きなのかな。知らなくていいこと、もう知りたくないな。でも全部…

桜貝の色をした爪にラメを塗りこんで隠してた友達の機嫌の良さが、私を救ってくれる。 口をきかないし、生きてもいないんだけれど たしかに生きてる感じ、命を感じるような物を集めて暮らしてるんだ 一人きりシーンとなった瞬間怖くなる場所が好きで、広くて…

だれが好きなの 帰らなきゃ きれいな石 黒いねこ 歌いたい 支払いしなきゃ 靴ひも解けてる グラタンが食べたい 明日何時からだっけ 眠たいな 白いねこ 本屋さん この人好き この歌嫌い 今日はこの道 ねえ そういえば手紙書いたのに渡すの忘れてたの、もう去…

とても気密性の高い部屋だからすこしの隙間に風が通るとキュルキュルという その音が私を眠りにさそう。眠たくて眠たくてたまらない。もうはやく眠ってしまいたいのにきっと悪夢が待っているから紙でできた月がとっても大切なイメージ。いつからかペンを持て…

かわいいケーキまた食べたらもう一回クリスマスが来るかも。また写真を撮れば、同じ夕焼けみれるかも。またあの坂道を登ったら17歳に戻れるかな。またあの道を歩いたら、同じ音が聴けるかも。またライブハウスに行ったらまだ彼は生きているかもね。 音楽は素…

黄色い付箋 犬と女の子の絵 知らない言葉を教えてくれた人 ヘルメットの留め具をかちりと留めてくれて丘まで走ってくれる 丘の上で交わされる白い封筒の手紙の話 駅前で派手なミュージシャンが歌っていた 冷たい風が頬を切った 浅く小さな傷ができた できる…

エア

ここからはもうなにも見えなくなった。見えなくなる所まで来て、もう戻れなかった。先にも進めなくてすべてが遠く、気も遠くなって本当はここで自分のことも終わらそうと思った。服も着ていなかったし上も下も前も後ろも、水も、土も、なにも、なにもかもが…

毎日公園で子供を眺めている。子どもたちの、予測のつかない例えば蝶々に似ている、奇妙な動きかた。 ジャングルジムに絡まる子どもを解くのが私の仕事だったらいいのにな。その日は、ジャングルジムに何人も子どもが絡まっているように見えた。ジャングルジ…

🎀

どこまでも遠くまで続いてあるように見えた夕方の砂浜を果てに向かって歩いていくと、そのうちに段々と石が目立って、やがて岩がごろごろ転がるようになる。岩はどんどん大きくなっていって、自分よりも四倍あるような岩にぶつかった後のその先には進めなか…

9月

私が体を回転させてマンションの、9階から落ちている。8階分の窓の明かりが全てついていて視界がチカチカする。3回転半で地面が目の前に見えて、はっと目を覚ましたら眠くて眠くて、昨晩外せなかったコンタクトで目も開けられなかった。せーのと言って起き上…

新幹線の通路を時々子供が駆け抜けていった。小さく笑う大人を見た。すばらしく明るい場所からじめじめした小さな場所に、急いでいないのに、すごくはやく私を運ぶんだね明るい場所で明るい人と、光を放つような抱擁。鳥が鳴いて泣いて土が湿る。種が蒔かれ…

優しくて、独りよがりで、悲しくて、愛おしい ミルク舐めるこねこ、石鹸のにおい 白い花 天使? 砂糖水 やわらかい布 公園?地獄 僕より狂ってるあの子じゃないとダメなんだいろんな人が混じって混じって混じって間違えそう。目の前の、この人の名前はなんだ…

私は当分子猫の気持ちで他人に懐く物を落とすお前を引っ掻き回す。念入りに毛を繕う。すぐに熱中してすぐに飽きる。雷の隙間に僕たちはいた。廃墟みたいな赤茶のビルの屋上で、カラスがじっとこっちを見ていた。遠い国から来た人がにっこりと笑いかけたのが…

そこで、踏みとどまる君のつま先に血が集まるのを見ています。力を込めて 一緒に暮らせたら毎日とっても楽しいだろうね。そんなことあるの 君が君でありたいとき?僕は僕であるだけとか… 「彼女は寝てる 眺めてみても適正価格のゴミを捨てているだけ」 寝言…

メモ

散歩が好きなのは歩くと数分後にはそこにいないから。歩けば歩く分だけちゃんと進む、自分の体がそれをできることが、地面を踏みしめられることが素直にすごいと思えるから。そこにいないこと、私がそこにもういないことがとても大事だ。そして必ず帰ってく…

薄い約束をしまくるの やさしい時間とそうじゃない時間は交互にやってきて終わらない 君は未だ少年の光を携えた眼差し いつまで空を見つめたままなの まだ足りないのならそう言って私に視線をうつして ひとりでいたらいつも自分の匂いにつつまれていて、小さ…

お前が生涯かけても見ることのできない骨を持っている、足の先 余計な骨 お前が生涯かけても触れない光を触れるの 指の先 眩しくて目を細めて 太陽のお姫さま指を咥えてみてる 目の前にケーキ ロウでできたお家とお人形 私も並んで見てる 火事が起きるよ も…

あんまりにも消えてなくなりたい もうすぐあなたが起きてくる 太陽と月が愛し合ってたら二りはとってもかわいそう つつじの蜜 白詰草のかんむり ちりちりって音の鳴るぺんぺん草は本当はなずなって名前 おたまじゃくしがカエルになるなんて なめくじに塩かけ…

もともとはじめからなかったことにすれば なかった頃を思い出せば 僕はどんなことにも耐えられる だって僕は天性の嘘つきなんだ 嫌いな人が私に刃を向ければ向けるほど私はかわいくなって あなたが歌えば歌うほど私は遠くへ遠くへ 背伸びして手を伸ばしても…

消えてしまいたいということはつまり死んでしまいたいということではないんだけれど。 いなくなることに、何も伴わないということね。痛みや未練や名前や骨を。残さない。 そう、いまね 消えてしまいたいと思う 跡形もなく綺麗に ライトつけて、消すでしょう…

絶対言わない 本当に好きなこと好きな人好きなもの 可愛くてシャバいだけの脳足りんの薄っぺらくいきがっている奴らに取られちゃうから内緒 ずっと一人で続けてきた行為の方が、表立ったことよりもずっと魔法や熱を帯びることをみんな知らないの?ねちっこい…

浜辺にて

ねこのいのち…夕焼け この傷は明日には治るから…今は浜辺にて。痩身の女のかわいた髪の毛がなびく 僕はこの街に帰らない 彼女はこれをすっかり聞いてない。岩を飛びまわる。「猫みたいだねって何度も何度も言って。」 この岩、どうしてここにあるの?なにも…

リカ

三つ編みをほどくと波打つ栗いろのきれいな髪に風が吹きつけて 海 私が錆びていくところ見てて冷蔵庫に貼りつけられた小さな紙に青いペンで書かれてる 「大事なことを思い出すため」 これ書いたのだあれ 知らないけどママじゃない。ママのお気に入りのボール…

信じたくないかもしれないし、信じなくていいけれど 否定はしないでね わたしもしないよ 嘘なんてひとつもつかない切なくなる髪のやわらかさ 体温のひくさ いい匂いがするから切なくなるよ 優しいから ねむたいから お腹がすいたから カーテンがゆれたから …

seagull

撫でると形をかえる砂 潮の匂い 太陽に焼かれて そのすべらかな輪郭を泳ぎきりたい 白い肌に海水が張りついては離れてく カモメが泣く しずくがわたしのまぶたへおちる どこへも行かないで いつまでもそばにいて でも、どこへでも行っていいよ いつまでもそ…

1999年 だからわたしがこの世に生まれついたとき 世界は終わりかけていたという、その希望。でも、終わらなかったねって笑ってる人たちを再びおびやかすために生まれてきた、私は悪魔 笑ってるあなたは身軽 とても軽い足取り 空っぽね いい意味でね 馬鹿にし…