浜辺にて

ねこのいのち…夕焼け この傷は明日には治るから…今は

浜辺にて。痩身の女のかわいた髪の毛がなびく  僕はこの街に帰らない 彼女はこれをすっかり聞いてない。岩を飛びまわる。「猫みたいだねって何度も何度も言って。」 この岩、どうしてここにあるの?なにもかも どうしてそこに。僕たちはどうやってここへ

眠りにつくまでの数分 一人が二人になって二人が四人になる… あなたと友だちになれるのに素直になること どうしても忘れちゃうみたいなんだよ

浜辺にて。男はあの子に体液をかけようとしている   背後から近寄って…ほら。 立ち上がって両手で傘を振りかざせ うまく刺され刺され刺され 泣かされるな。 夕方の誰もいない浜辺があなたを突き放した。優しいからって誰でも彼でも味方じゃないんだぜ 

夢の間際 また一人にもどる 嫌われたくないの たった一人きり 私も

彗星が傷にくっついた 痛い ちいさく泣いた 明日にはこんなこと忘れてるの ゆっくり ゆっくりゆっくりゆっくり…ゆっくりあたらしくなる

2004年か もしかして今日かも 浜辺にて 僕は