2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

消えてしまいたいということはつまり死んでしまいたいということではないんだけれど。 いなくなることに、何も伴わないということね。痛みや未練や名前や骨を。残さない。 そう、いまね 消えてしまいたいと思う 跡形もなく綺麗に ライトつけて、消すでしょう…

絶対言わない 本当に好きなこと好きな人好きなもの 可愛くてシャバいだけの脳足りんの薄っぺらくいきがっている奴らに取られちゃうから内緒 ずっと一人で続けてきた行為の方が、表立ったことよりもずっと魔法や熱を帯びることをみんな知らないの?ねちっこい…

浜辺にて

ねこのいのち…夕焼け この傷は明日には治るから…今は浜辺にて。痩身の女のかわいた髪の毛がなびく 僕はこの街に帰らない 彼女はこれをすっかり聞いてない。岩を飛びまわる。「猫みたいだねって何度も何度も言って。」 この岩、どうしてここにあるの?なにも…

リカ

三つ編みをほどくと波打つ栗いろのきれいな髪に風が吹きつけて 海 私が錆びていくところ見てて冷蔵庫に貼りつけられた小さな紙に青いペンで書かれてる 「大事なことを思い出すため」 これ書いたのだあれ 知らないけどママじゃない。ママのお気に入りのボール…

信じたくないかもしれないし、信じなくていいけれど 否定はしないでね わたしもしないよ 嘘なんてひとつもつかない切なくなる髪のやわらかさ 体温のひくさ いい匂いがするから切なくなるよ 優しいから ねむたいから お腹がすいたから カーテンがゆれたから …

seagull

撫でると形をかえる砂 潮の匂い 太陽に焼かれて そのすべらかな輪郭を泳ぎきりたい 白い肌に海水が張りついては離れてく カモメが泣く しずくがわたしのまぶたへおちる どこへも行かないで いつまでもそばにいて でも、どこへでも行っていいよ いつまでもそ…

1999年 だからわたしがこの世に生まれついたとき 世界は終わりかけていたという、その希望。でも、終わらなかったねって笑ってる人たちを再びおびやかすために生まれてきた、私は悪魔 笑ってるあなたは身軽 とても軽い足取り 空っぽね いい意味でね 馬鹿にし…

部屋を抜け出して あの赤い花の美しさよ少しだけ回復した魂を両手で大切に持ち歩く ひとり生きていくことがこんなにこわいなんて すぐに落としてしまいそうと思った瞬間落としてしまいそう もうなんだっていい なにがよくてなにが悪いのかわかんない 何のた…