2022-01-01から1年間の記事一覧

自分の目を見ないことよ まぶた閉じて もう怖くない雪がゆっくり降り始めて 肌に張り付いて溶けていった 皮膚に染みこんで血管をとおった先の わたしの中の一番暗い部屋でそれはまた凍る ゆっくりと でもまっすぐに心臓まで届いて わたしは痛くて泣いて消え…

一人でいることも忘れそうなくらい、一人になったとき 何が見えたと思う?自分がもう一人立ってたの そこに 川は狭すぎたし、海では広すぎた ちょうどいいところが見つからなくてわたし 何も 言えなくて 寒そうな水鳥の気持ちを勝手に考えて心の中で反芻して…

誰のことを信じるのもやめるのはとても簡単で それでひとりだった いつも簡単に自分の孤独死が想像できる 海と同じベクトルで好きな人がいて、海と同じように愛してる たまに見れたらいいくらいの、でもいつも忘れることはない感じの。 12月、私は自分のあば…

青や、ピンクや、きいろや緑や、むらさきや赤やオレンジや、銀や金の、小さな星が ちらちらと光を反射しながらとてもしずかに落ちた 私の肌に貼り付くものもあった 乾いた羊の毛皮が部屋に落ちてることを理由として泣いていた そこに座って泣いていた この子…

まいごセンター

もうしばらく触れていなかった箱をあければ、部屋が静かに冷たくなっていった。あんなに傷つけられて自分の人生をすり減らしたのに、何も生まれなかった。わたしほどはみ出てしまった人間を一人も知らない。 夜中に一人で手紙を捨て続けていた。思い出という…

きみは絶望なんて全然していないみたいに、未来の話が好きで、新しい発見にとても喜ぶ。それとも今に絶望しているから未来の話が好き?私は絶望ののち、自分が生まれる前の過去に執着した。誰かが生きて創り出して時間を超えてもヒリヒリと届くもの。肌を焼…

時々やってくる変な夜 憂うつになって外へ出て、でも行くところは特にないので公園に座っていると旅行で来てるという男の子が話しかけてきた。かなり90年代ルック、可愛い顔をしていた。少し話しながら歩いて別の公園で猫を見る。彼女と別れた話や留学に行く…

言葉にすることはできなくて じゃあ何で表せるのと言われれば、死んでみせることしか思い浮かばないような恋自分のために甘い卵焼きを焼くみたかったな 全部知りたかった すべての世界の宇宙の歴史の君のすべての、すべて全部今までの全部全部最初から最後ま…

夏はいつも世界の終わりなんだ 果て 果て 夏果て かったるいメロディ 水色の車 溺れた海 レモネード ピストル 昼寝 ミントソーダ ひまわり 太陽 絶望 絶望 絶望

きっと、多分だけど、頭がいいんでしょ 勉強や知識量じゃなくて 賢さとか感覚的にっていうのかな 人の雰囲気とか、ものの仕組みがすぐにわかってしまうことない? 説明書読まなくても 気持ち悪い 気分 もう海や山くらいしか心を身体をわかって解放してくれる…

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消えたい うんとつよい力で星が見えるくらい殴られたり 星になったりね もうずいぶん細くなった腕で何を持つの? どうして 死んだ女の その美しい名前を私にちょうだいよ 火事で溶けた冷たい静かな雪を飲む 肉体があることを確認する カーテンは真っ先に燃え…

下書きより

すっごく眩しい ほらね また わたしより少し速く影のほうが動いた つながったの 天使の話 いつからかどこからかもわからないまましていた話 自らひかった星 わたしはどこにもいないの 見えるものはないんだよ もういいんだよ もう休もう つま先までつめたく…

うん、少し長い夏だった 僕は君の形をとらえようとしていたから その長い手足を覚えてる コンクリートの海岸で 火をつけて 照らされて光る腕に触ることは出来なくて それでよかった。 あの生ぬるい風が結晶になって肌をかすめる 傷だらけの顔に涙がしみる も…

憧れだけでは何にもならないことを知っている 君もそろそろやめれば、と思う 不細工で傲慢で浅はかで馬鹿でどんなに最悪でも、それがわかるのなら、この世の様々をよく知って諦めて静かに黙って小さい小さい内側の光を見つめるのみ それだけが許されている …

真っ白の植物が胸もとから伸びた 伸びてすぐに枯れた しずかに落ち着いてやさしい気持ちが、もうなくてもいいよ ほんとうは私は女神だったりしないかな ばるぼらちゃんみたいに だから生きててもいいよって言ってくれたらいいのに 神さまへ尋ねたいことばか…

pony

考えるのをやめて 水いろの歌が流れだすまで 月曜日だからとおくへ行ってしまいたい もしもし、、、いまね、黒い車がゆっくりと過ぎ去って行った きょうは太陽がのぼらなかったらいいね 葉っぱの一枚一枚が わたしにさわってほしいのがわかる 終点の駅で、こ…