見つめさせろよ もう見てるけど
私の瞳はすこし明るい茶色 馬の毛の色夕陽に当たった木の枝の色 知らないくせに だってすこしも私の目見なかったでしょう? 森の中に赤い星が光る日 世界中みんなが泣く 動物はみんな困り果てて助けて欲しくて泣くんだから うれし涙なんてない あるならうれしすぎるーたすけて死にたいって気持ちだろ 全然不思議がってる場合じゃない
まっすぐな道くらいまっすぐな言葉、木や風や空くらい自然で素直な愛や気持ち、私を笑わせる気も泣かせる気もない、偏屈さのひとかけらもない動物みたいな仕草でどうかお願い 混乱させて それでもし馬鹿みたいに何度も失敗を繰り返したとしてもいいよ その度私は色鉛筆を自分の太ももに突き立てるわ
もうずっと何年も眠たいな あの匂いあの手触りあの味あの時間 また少し舐めてみたくて夢の中ずっと探してる 手がかりは小さなお家の真上に大きな星が描かれてる絵の切手だけ… 眠たいのとさみしいのが似てるのは どちらともあの絵のそんなふうな景色みたいにあまりに孤独だからだよね どこかもわからないくらい遠いからだよね 空気もきっと薄くて。
私と外のさかい目にはバニラの匂い 輪郭 体温 薄い膜 巻かれた白いやわらかいソフトクリームが食べたいな だめだもう優しい気持ちになれなくてごめんね